01 初めてのバックパッカー

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2013年4月、19歳の僕は初めて海外に触れた。

 

 

タイのカオサン通りバックパッカーの聖地。そんな事を、大学1年生の夏に知る。辺鄙な田舎に住んでた僕にとって、上京はとんでもないイベントだったのもつかの間、次は海外に行ってみたくなっていた。なんとなく、海外の入門編のタイにしよう。せっかくの海外なんだから、旅行っていう響きはなんだかちょっと恥ずかしい。バックパッカーなんて言葉を知る。そんなものがあるのか、へぇ、ワイルドだな。やってみるか。バックパッカー、いいね。いい響きだ。まてまて、チケットの取り方を知らないんだよな。旅行好きな親に聞いてみるか。一人も不安だから大学の友達と一緒に行こう。バックパックを買わないとな、何がいいんだろ。North Face、カッコイイ。これだな。何をもっていけばいいんだ?薬?あ、パスポートもだ。ちゃんと準備しないと。



いま考えると、親に航空券を取らせるバックパッカーなんていたものかと恥ずかしくなる。


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そんなこんなで初めての海外はタイのバンコクだった。そりゃもう刺激しかなかった。

海外に行ってきて、視野が広がったなんていう友達や人間を馬鹿にしてたのに。今や僕が馬鹿にされる側になってようとは。


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ここから考えると、僕の日本人宿好きは最初からだったのかと思う。一番最初の海外初宿は、なんたって日本人宿だった。タイのEZ STAY Bangkok。ここの宿泊してた人達との出会いで、この旅は何十倍も楽しくなったのを今でも覚えてる。


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タイの思い出は最初に行った国、というだけではないかもしれない。今改めて何十ヶ国と旅をしていると、その良さが改めて理解できる。エンターテインメント、人間、食事、物価。あらゆるものが、なんというかタイは魅力的過ぎず、がっかりすぎず、丁度良いところにあるように思える。


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バックパッカーの入門編の名前は伊達ではないななんて今でも思う。