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02 留学

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2014年の4月から12月までの8ヶ月間、僕はイギリスのオクスフォードに留学していた。

 

元々留学には興味あったのだが、大学の交換留学プログラムではお世辞にも当時の僕の学力じゃ到底行けないのは明白だった。

 

そんな事を当時、アパートの1室を格安で貸してくれていた親戚のおば様に話していたところ、紆余曲折そのおば様のお兄さんがなんと留学機関での費用を全部負担してくれると言ってくれたのだ。棚からぼたもち、すぐに僕はネームバリューだけでイギリスのオクスフォードを選んだ。

 

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オクスフォードで過ごす日々は本当に楽しく、色んな経験体験知識を与えてくれた。何よりインターナショナルな場に、ショートステイではなくロングステイできたことが大きいと今考えると思う。

 

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ただ、痛感するのはこういった経験をできるのは日本でもアジアでもそうだが簡単ではない。お金というハードルがかなり大きい。安く済ませようと思えばアジアの公用語に近いレベルで英語が使われている諸国を選べば問題ないのだが、それでも何ヶ月となるとやはり大きな出費になる。留学先の学校やステイ先、食費もそうだ。それがアメリカイギリスになると何十倍にも膨れ上がる。

 

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僕は留学機関に収める8ヵ月とホームステイ費用、合わせて220万円程を支払ってもらった。ここに食費・娯楽費は別なので、総額300万円はしただろうか。もし僕におば様のお兄さんがいなければこんな経験はできなかったのは確かだが、8ヵ月留学というイベントに300万円。学力ももちろん留学前に比べて格段に伸びた。だが、300万円だ。

 

この経験を僕は300万円で仕入れて300万円以上の価値を付けて売り払う事は恐らくできない。

控えめに言わないなら、こんな大金を払ってもらった手前、本当に烏滸がましくふてぶてしいのだが、その価値はなかった。

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僕はよくヨーロッパに格安旅行券を使って友達と旅行をしていた。その時にもよくゲストハウスを利用した。日本にいた時は、航空券はまだ比較的そこまで格安で行けるのはせいぜいアジア圏だけで、ヨーロッパはあまり良く知らなかった。語学学校のホリデーの期間だけでもヨーロッパを10カ国以上はまわっただろうか。これが僕の旅好きに拍車をかけた。

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よくサッカーのルールのわからなかったドルトムントの試合をみた。南米のどっかにあるかと思っていたサグラダファミリアをみた。ビックマックが1500円の世界をチューリッヒで感じた。男だけで感動したカプリ島に今度は大切な人と来たいと思った。初めてみた競馬のレースは凱旋門賞だった。魔女の宅急便紅の豚を見返そうと思ったドブロブニクの街並み。アウシュヴィッツホロコーストについて深く考えさせられた。オーロラなんて見れるとは思わなかった。クリスマスマーケットの存在を初めて知った。

 

旅の経験に値段なんてつけられないものだ。と知った。